(3)トランクルーム事業の視察レポート

2024年11月07日

 

脚光を浴びるトランクルームビジネス

 

賃貸マンションやテナント賃貸業に比べると、トランクルームなどの収納ビジネスは

入居者への緊急対応やクレームもずっと楽で、投資に対しての収益力も良くとても魅力的に思われます。

 

我が社もM氏のトランクルームビジネス見学会までは、そんなに難しくないビジネスで

自社でも十分できると高をくくっていた面があったのですが、今回の訪問で認識を新たにした次第です。

 

ニーズなどの事前の市場調査からはじまり、集客のための募集方法から契約、お客様の荷物の

保管面での問題(盗難等へのセキュリティ対策・湿気や温度対策・消防法による法令の遵守)など

このビジネス特有のノウハウが必要なのです。

 

 

また一般の倉庫ビジネスとは違い、各スペースの区割りによる設置費用など

それなりの初期費用とメンテナンス費用を計算しなくてはいけません。

 

採算性を考えると、貸しスペースも数を増やす必要があり、多くの区割り(ユニットの設置)は不可欠で

コストがかなりかかるのが現実です。

 

 

 

他社に追随を許さない運営

 

今回、私はこの会社のトランクビジネスへの取り組みや対応を見て

「これはすごい、弊社ではここまではとてもできない」と率直に感じました。

ここまでのビジネスモデルの確立と従業員一体となってのシステムの構築に頭が下がる思いでした。

 

この見学会に参加した同業者の多くも、ここまで惜しみなく自社のビジネスを披露してくれた

このM社長に一同、感謝した次第です。

 

 

 

握手

 

 

結論として私が感じたのは、このようなトランクルームビジネスは

それを特化したノウハウを持った業者でないと、運営や採算性の点で

難易度が高いということです。

 

一般の家主様やこのノウハウを持たない不動産業者が

トランクルーム事業を独自で行うにはハードルが高いという印象でした。

 

 

もし、テナントの借り手がなかなか見つからず、トランクルームを考えておられる家主様がいれば

自分で事業を行うのではなく、スペースを一括で借りてくれるトランクルーム専門の業者に

一括借りをしてもらうのがリスクも少なくて良いとは思います。

 

 

ただし、賃貸条件はもちろん立地的にトランクルームに適しているか

事業を行う業者の実績なども、十分考慮する必要があることは言うまでもありません。

 

 

賃貸スペースとしてはワンフロアー30坪以上で、1階か2階以上でもエレベーターがあり

台車を使って荷物を運搬できるのであれば可能性はあると思います。

 

 

 

 

 

 

(3)トランクルーム事業の視察レポート … 終わり